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CADCEUSにおける協調設計環境 (第2回)


今回は、日本ユニシス・ソフトウェア(株)にて、CADCEUS V7の開発に携わる岩倉より、CADCEUSの次世代バージョン「CADCEUS V7」で実現する協調設計環境についてご説明いたします。

     

3. DIM(Design Information Manager)を利用した協調設計

 

DIMは設計に関する種々の情報を管理するモジュールです。

ある部品に関連するデータやドキュメントを部品単位に管理することができます。

DIMは、プロジェクトの下に、部品、ドキュメントという階層構造を持ち、また作業者の組織、役割、権限等も管理します。

部品やドキュメントにはアクセス権(更新/参照)を設定することができ、同時更新を防ぐよう排他制御が行なわれます。

DIMの画面イメージ
DIMの画面イメージ
DIMの画面イメージ

図3-1) DIMの画面イメージ

CADCEUSで扱う部品ファイルやアセンブリファイルも、WORD文書やEXCELブック、画像データなども1つのドキュメントとして扱われます。CADファイルや文書は部品の下にまとめて管理できます。

プロジェクトは、そのプロジェクトに所属するメンバも管理しています。プロジェクトメンバ以外はそのプロジェクトに属している情報にアクセスすることができません。またアクセスすることはできても、更新権限がなければ、更新後保存することができません。

CADCEUSとDIMは連携しており、DIMで管理しているCADCEUSの部品ファイルやアセンブリファイルを指示してCADCEUSを起動することができます。逆に、CADCEUSからDIMで管理している部品ファイルやアセンブリファイルを呼び出すことや、CADCEUSで作成したデータをドキュメントとしてDIMに保存することができます。

CADCEUSとDIMの連携
図3-2) CADCEUSとDIMの連携

DIMにはきめの細かい高度な協調設計機能があります。

   
 

アクセスコントロール機能 & 排他制御

ドキュメント(部品ファイル、アセンブリファイル、EXCELファイルなど)に対して更新権限/参照権限を設定することができます。

更新権限を付与された人は、そのファイルを更新して保存することができますが、参照権限しか付与されない人は保存することができません。


図3-3) アクセス権

CADCEUSからDIMに保存されているCADCEUSのファイルを呼び出した場合、更新権限を持っていなければDIMに保存することができません。また、更新権限を持っている複数の人が呼び出した場合は、最初に呼び出した人が保存する権限を持ち、2番目以降に呼び出した人は保存することはできません。

     
 
更新権譲渡要求/更新権譲渡

前述のように、更新権限を持ってはいるものの、後に呼び出したために保存できない場合、「更新権譲渡要求」機能によりその時点で更新権限を保有している人に更新権限の放棄を促すメッセージを送ることができます。

このメッセージを受け取った人は更新権限を「譲渡」することにより、要求者に更新権を譲ることができます。
     
 

メッセージ通知機能

メッセージ通知機能はDIMの使用者に対してメッセージを送信する機能です。
通常のメールと同じように、相手を指定して送ることもできますが、システムが自動的に送る場合もあります。

例えば、アセンブリファイルを複数の人が開いている状態で、ひとりの人がアセンブリを構成する部品を保存した場合、これらを参照している全ての人に更新通知が自動的に送られます。

メッセージ
図3-4) メッセージ

メッセージが届いた場合、CADCEUSのリロード機能により、アセンブリ全体を表示している状態でも、一旦クローズすることなく変更された部品のみを入れ替え表示することができます。

     

4. DIMのその他の機能

  前述の機能に加えて、DIMには以下の機能があります。
 

部品構成、配置構造表示機能

DIMでは部品構成と配置構造を独立して扱います

配置構造はCADCEUSでの配置状態を表す情報です。CADCEUSを立ち上げることなく、配置構造を確認することができます。

部品構成は設計BOMに相当するもので、自社のニーズに応じてDRAG&DROPなどの簡単な操作で構成の変更を行うことができます。

     
 
外部参照情報表示機能

外部参照情報表示機能とは、CADCEUSの部品ファイル同士の相互参照関係を表示するものです。例えば、ある部品ファイルの形状を参照して、新たな部品ファイルで新たな形状を作成した場合に外部参照関係が付きますが、これもCADCEUSを立ち上げることなく確認することができます。
     
 
簡易権限設定機能

権限には更新権限と参照権限があることを前述しましたが、他に、簡易参照権限が存在します。

これはCADの詳細な公開したくないという場合に設定するもので、簡易形状を別途DIMに登録しておくことにより、簡易参照権限を設定された人が開いた場合に、通常の部品ファイルではなく簡易形状を表示します。

参照した人の権限を見て、システムが自動的に通常と簡易を振り分けます。

プロジェクトメンバとして、外部委託者がいる場合などに、自社のノウハウの流出を防ぐために有効です。
   
   
    「CADCEUSにおける協調設計環境」はこれで終了です。
   

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