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CADCEUSにおける協調設計環境 (第1回)


今回は、日本ユニシス・ソフトウェア(株)にて、CADCEUS V7の開発に携わる岩倉より、CADCEUSの次世代バージョン「CADCEUS V7」で実現する協調設計環境についてご説明いたします。

     

1. はじめに

 

今回は協調設計に関してご説明いたします。CADCEUSが提供する協調設計環境には、CADCEUSを単独で利用した場合の、手動による協調設計環境DIM(Design Information Manager)と連携したきめの細かい協調設計環境の2種類があります。

以降の章では、CADCEUSの手動による協調設計環境について説明します。続いて、CADCEUSに加えてDIMを利用した場合の協調設計環境について説明します。さらに、DIMの特徴的な機能についても説明します。

   

2. CADCEUSを利用した協調設計

 

V7以前のCADCEUSでは更新権の管理をWS(Work Space)単位で行っていたために、1つのWS内の部品を同時に更新することは一人しかできず、その他の人には参照することしかできませんでした。

WSへのアクセス
図2-1) WSへのアクセス

この課題を解決するため、CADCEUS V7ではWSという概念を取り除き、各種情報(形状情報、アセンブリ情報など)をファイル単位に格納するようにしました。

つまり、オブジェクトを1つのファイル(部品ファイルと呼ぶ)に格納し、アセンブリ情報も1つのファイル(アセンブリファイルと呼ぶ)に格納するようにしました。オブジェクトの形状情報は部品ファイルに記憶され、アセンブリファイルにはアセンブリ構造と部品ファイルへのリンク情報が記憶されます。

アセンブリファイルとパートファイル
図2-2) アセンブリファイルと部品ファイル

また、部品ファイルや、アセンブリファイルは、複数の人が同時にアクセスできるようになりました。

CADCEUSでの協調設計
図2-3) CADCEUSでの協調設計

図2-3)のように二人の人が同時に同じアセンブリファイルを開き、設計者-AはOBJ-Bを、設計者-BがOBJ-Cを同時に設計することが可能になります。

オブジェクトをファイル化することによりファイル単位に更新することが可能となり、複数の設計者が同じアセンブリに対し同時に作業することを可能としました。

また、アセンブリ情報をファイル化したことで、あるオブジェクトに関するアセンブリを複数定義することが可能となりました。

例えば、以下の図2-4)のようにOBJ-AにOBJ-B、OBJ-Cを配置したアセンブリと、OBJ-AにOBJ-B、OBJ-Dを配置したアセンブリを独立に扱うことが可能です。

アセンブリファイルの独立性
図2-4) アセンブリファイルの独立性

部品ファイル、アセンブリファイルを独立に扱えることにより、指示した部品ファイルのみを開くこともできるようになりました。アセンブリを構成している1つの部品ファイルを指示することにより、アセンブリ全体ではなく指示した部品のみを開くことが可能になりました。

CADCEUSでは同じファイルを同時に開き、更新することが可能です。

図2-4)のアセンブリ−1を設計者−Aと設計者−Bが同時に開き、両者ともOBJ-Cを更新して保存した場合、最初に保存されたデータは上書きされ、後に保存にしたものがOBJ-Cの内容となります。

ただし、保存する際に、ファイルを開いた時点以降に他の人によって更新されている場合はその旨の警告が表示されますが、この警告を無視して保存することもできます。

複数の人が同時に同じファイルを開いている時、その中のファイルが保存されるとそれぞれの設計者が表示しているオブジェクト一覧表やアセンブリ構造表のオブジェクトのアイコンが変わり、ファイルの内容が他の人によって更新されたことが分かります。(図2-5)参照)

ファイル更新情報
図2-5) ファイル更新情報

CADCEUS V7では、CADCEUSの強力なパラメトリックアセンブリ機能はそのままで、形状、部品、アセンブリを介した特定設計者間、特定部署内の高度なコラボレーションが実行可能となります。設計プロセスの同時並行化は、期間短縮、早期の品質作りこみに大きく寄与するでしょう。

   
   
    第2回につづく・・・
   

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